【蓄財】私の財産告白(本多静六著)

読書

こんにちは。今回は書籍『私の財産告白』について所感を書こうと思います。

お金について勉強中で、リベラルアーツ大学の両学長おすすめ書籍として本書を知りました。

財産告白と聞いて、どのような本かイメージがつかず、すぐに読もうと思わなかったのですが、タイトルが印象的で興味本位で読んでみたところ、勤倹貯蓄を主軸としたリーダーシップ・人生論がとても勉強になり、日々のモチベーションをあげてくれる本です。

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本質はいつも時代も変わらないと改めて感じ、本書を読んで「自助論」(S.スマイルズ著)を思い出しました。

本書おすすめの人

  • 「自助論」に感動した人
  • 新社会人
  • 貯蓄したい人
  • 親になる人
  • 努力家

勤倹貯蓄

本書で語られている財産の築き方の土台は勤倹貯蓄です。贅沢をせずに倹約して、真面目に働くことの重要性を強く主張しています。次に勤倹貯蓄生活で、本業の勉強となる副業をし、財産が一定額に達したら軸を持った有効な投資で財産を増やします。また財産の有意義な使い方が難しいとされ、子供のとき、若い頃に貧乏をすることにより人生の意義などを深めることができるとのこと。

自発的、積極的に勤倹貯蓄につとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬ。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

職業道楽化

本書の後半では、職業を道楽化して、真面目に働くことでの幸福について書かれており、仕事、人生に関する大きな考え方から上司部下への気遣い、接し方といった細かいコツまで書かれています。

人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も、名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない。道楽化をいい換えて、芸術化、趣味化、娯楽化、遊戯化、スポーツ化、もしくは享楽化等々、それはなんと呼んでもよろしい。すべての人が、おのおのその職業、その仕事に、全身全力を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である。いわゆる三昧境である。そうしてこの職業の道楽化は、職業の道楽化それ自体において充分酬われるばかりでなく、多くの場合、その仕事の粕として、金も、名誉も、地位も、生活も、知らず識らずのうちにめぐまれてくる結果となるのだから有難い。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に存する。努力また努力のほかはない。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

人を使うにも、人に使われるにも、常にその周囲の人々と同和することが最も大切である。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

西洋の人生訓にも、「汝の上位は常に空席である」というのがある。本当に勉強し、本当に実力を養うもののためには、その進むべき門戸はいつも開かれている。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

「人生即努力、努力即幸福」

職業上の成功こそは、他のいかなる成功にもまして、働くその人自身にも、またその周囲の人々にも人生の最大幸福をもたらすものである。

本多 静六. 私の財産告白 (Japanese Edition) . Kindle 版.

所感

人生100年時代、30代の私がお金のために定年退職を目標として働くことに意味はなく、人生を楽しく充実させるには、まずは「勤倹貯蓄」に徹し、「職業道楽化」を実践すべく、今の仕事に取り組む重要性、さらには副業を通じたスキルアップの必要性を強く感じました。

また、最近は『努力』という言葉が、非効率な、古臭いダサいイメージがあるかもしれませんが、努力なくして成功なし、幸福の過程には様々な努力があると思います。

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